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おうし座を見つけよう

おうし座は、冬の星座の中でも西側に位置するため、秋の夜には東の空に姿を見せています。
おうし座の目印になるのは、赤い色をした星アルデバラン(Aldebaran)と、その周りの星をつないでできる、Vの字のような星の並び。この並びが、牡牛(おうし)の顔の部分に当たります。
初めてこのVの字を探す時には、オリオンの三ツ星を手がかりにするといいでしょう。

オリオンの三ツ星の並びをそのまま西の方に辿っていくと… 赤い色のアルデバランと、そこからV字型に並んだ星たちが見つかりますね。 おうし座全体の形は、おうし座のボタンをクリックして見てみましょう。

これは真冬の夜南の空に見られる星座たち。
おうし座は、オリオンの三ツ星を西の方に伸ばした先…

おうし座の探し方

こうして星をつないでみると、頭に長い角を生やし前足を蹴る、大きな牡牛の姿に見えませんか?
え、見えない?(笑) そういう方は、「おうし座のお話」の欄で星座絵を見てみてくださいね。

おうし座星座線おうし座には、アルデバランの他もう一つ、いい目印になる星があります。
アルデバランの西に、星がコチャコチャと集まっている部分があるのがわかりますか?
これはプレヤデス星団、日本では昴(すばる)と呼ばれています。実際の星空では、暗い星がチカチカと瞬く様子がとても可愛らしい感じに見えますよ。

ところで、アルデバランの名はあとに続くものという意味ですが、何のあとかというと、このプレヤデス星団なんです。
おうし座が東の地平線から昇るとき、西寄りにあるプレヤデス星団が先に、そのあとからアルデバランが姿をあらわします。その様子を観察した昔の人が、このような名前をつけたのでしょうね。

おうし座のお話

星占いでは、おうし座は神々の王ゼウスに愛された女性イオの化身とされていますが(またか!)、星座の神話として一般的なのは、エウロパという女性の物語です。今回はこの神話についてご紹介しましょう。

ェニキア王の娘エウロパは、この上もなく美しい娘でした。(ギリシャ神話は「この上もなく美しい娘」ばかり登場しますが、まあそれはよしとして…)

ある日のこと。エウロパはいつものように侍女達と海辺で花摘みを楽しんでいたのですが、そこにどこからともなく、大きな牡牛が現れました。
雪のように白く美しいその牡牛は、静かにエウロパに近づいてきます。おとなしく人懐こい様子に気を許したエウロパは、躊躇する侍女達をよそに、牡牛に頬擦りをしたり花を飾ったりと戯れ始めました。

しかーし!これは牡牛の罠だったんです!

牛はまるでエウロパを促すように身を低くかがめてみせます。そこで、おてんばなエウロパもつい調子に乗って、その背にまたがってしまいました。
そのとたん!牡牛は突然立ち上がり、ものすごい勢いで駆け出したのです。

おうし座星座絵大慌ての侍女達を尻目に、牡牛は海岸へ、やがて海の中へと突き進みました。エウロパはといえば、牛の背から振り落とされないようしがみついているのがやっとです。

実はこの牡牛、神々の王ゼウスが変身した姿だったのです(またか×2!)。
ゼウスは美しいエウロパが一目で気に入り、自分のものにしようと牡牛に化けてエウロパに近づいたのでした。 神々の王ならそんなややこしい事をしなくてもよさそうなものですが、そこはヘラ(ゼウスの正妻)の目をなんとかごまかそうというわけで。(それにしても、なんとなくセコいのよね、ゼウスって)

がて二人はクレタ島にたどり着きました。ゼウスは自分が生まれたこの島でエウロパを花嫁として迎え、3人の子どもをもうけたと伝えられています。

エウロパは、ゼウスがちょっかいを出した女性の中では例外的にヘラに見つからずにすみ、その後もヘラに呪われることもなく幸せに暮らしたようですが…

ちなみにこのエウロパという名前、綴りにすると"Europe"。ヨーロッパという地名は、エウロパが上陸したことから付けられたといわれています。

イオだろうとエウロパだろうと、おうし座にまつわるのはゼウスの浮気の物語なんですね。まったくこのスケベジジイ…(暴言失礼!)

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